就活をしていて、どんどん時間が足りないことに気づいた。
業界を絞って就活をすると時間には余裕が出そうだけど、業界を絞って就活をするのはアリなのだろうか?
今回はこういった疑問に答えていきます。
この記事を読むとわかること
- 業界を絞って就活するのが「あり」な理由
- 業界を絞って就活をすることのメリット
- 業界を絞って就活をすることのデメリット
- 業界の絞り込み方
- 業界を絞り込むときのポイント
- 22卒就活生の私が思う正解
私は業界を絞って就活をしました。そんな私だからの意見も含めて解説していきます!
- 就活備忘録.comの管理人
- 22卒の就活生(某有名ITベンチャー内定)
- 当サイトは月に10,000人以上の就活生が閲覧
業界を絞って就活するのはありです
結論を言うと、業界を絞って就活をするのは「あり」だと思います。
ただ、これはケースバイケースだとも思います。
まず、就活生を大きく2つのグループに分けたいと思います。
- いきたい業界が決まっている就活生
- いきたい業界が決まっていない就活生
皆さんはどっちのグループですか?
少しでも迷いがある人は②のグループである可能性が高いです。
①のいきたい業界が決まっている就活生に関しては、引き続き業界を絞って就活をすることをおすすめします。
私は業界を絞って就活していたのでわかるのですが、行きたい業界がある人はその業界以外から内定をもらっても行かないと思います。
事実、私はいくつもりがなかった業界の企業の最終面接を一個も受けませんでした。
②の人は業界を絞らずに就活をするのがおすすめ
②の人は、絶対に業界を絞らず就活することをおすすめします。
後ほど詳しく説明しますが、以下のようなデメリットが「業界を絞る」ことには付随しているからです。
- 手持ちカードがなくなる
- 新たな出会いがなくなる
- 固執した価値観に取り憑かれる
業界を絞って就活をすることのメリットを紹介
早速ですが、業界を絞って就活をすることのメリットは以下の3つです。
- 企業研究に時間を使える
- その業界の知見が増えるため、面接などで説得力が生まれる
- 時間効率が良い
順を追って説明していきますね。
①:企業研究に時間を使える
みなさんは面接を受ける前、ESを書く前に企業研究をしていますか?
しっかりと企業研究をしている人もいるとは思いますが、していない人が非常に多く見受けられます。
私は一つの企業に最低1時間は企業研究の時間を割いていました。
※目安としては面接を受ける就活生の中でトップ10%くらいその企業のことを知っているというのを目標にやっていました。
企業研究をすると通過率が圧倒的に上がる
これは私の体験談ですが、企業研究をしてESを書くと、通過率が圧倒的に高くなります。
私の体感では、通過率が3倍以上上がる気がします。
なので、企業研究はES提出前に必ず行うようにすることをおすすめします。
企業研究のゴール
まず、企業研究の目的ですが、
「自分の目指している姿と会社の目指している姿を重ねて、自分がその御社に入るのが自分の目標への最短距離であり、会社にとっても利益である」
ということを証明することです。
これをすることで、企業側からしても採用しやすくなります。
企業研究に使える時間が増える
業界を絞って就活をすると、この企業研究に使う時間を増やすことができます。
改めてになりますが、企業研究は面接で説得力のある志望動機を言うためには絶対に必要です。
企業研究=面接突破に使えるの知識の確保なので、企業研究に多くの時間を割けるようになるというのは大きなメリットです。
②:業界の知見が増えるため、面接で説得力が生まれる
企業研究をしていると、その業界の問題や魅力などに気づくと思います。
それを面接で話すことができれば、他の就活生よりも圧倒的に抜きん出ることができ、内定をもらうことができるでしょう。
私の例を出すと、IT業界一本で就活していました。
なので、
「IT業界のいいところ・悪いところ、将来の可能性、どういう人材が働いているのか」
など全て語ることができるようになっていました。
ここまで語れるようになれば、面接官も「この就活生は本気でこの業界に入りたいんだ」と感じてくれるようになり、面接の通過率を上げることができるでしょう。
③:時間効率が良い
当たり前ですが、複数業界を受けているよりも、業界を絞って選考を受けていく方が時間効率がいいですよね。
私は自分の生活費を稼がないといけない、時間がない就活生だったので、その点も考慮しつつ就活をしていました。
※就活中のアルバイトをしなくてはいけない人がいると思います。
そういう人は業界を絞って就活をすると時間がない中でも効率よく就活をすることができるかもしれません。
単純計算で、業界を絞って就活をする人は複数業界を受ける人の数分の1の時間で就活ができます。
効率よく就活をしたい人には以下の記事がおすすめかもしれません。
業界を絞って就活をするデメリットを紹介
さて、逆に業界を絞って就活をする場合のデメリットについても解説します。
業界を絞って就活をすることのデメリットは以下の3つです。
- 手持ちカードがなくなる
- 新たな出会いがなくなる
- 固執した価値観に取り憑かれる
こちらも順を追って説明します。
①:手持ちカードがなくなる
就活を絞って就活をしていると、受けることができる企業の少なさに気づきます。
その業界の全ての企業が新卒採用をしているわけではないですし、その業界の全ての企業がみなさんの興味を惹くわけでもないと思います。
となると、就活を進めていく中で、
もう受けて落ちちゃった企業ばっかで、選考を受けれる企業が少ない。。。
という状況に陥ります。
就活では内定を持っているのかそうではないかでめちゃめちゃ大きな差があります。
なので、できるだけ手持ちのカードを多くして、可能性を広げておくことは論理的に正しい選択です。
業界を絞って就活をすると、この選択が取りづらくなるというのが一つ目のメリットです。
②:新たな出会いがなくなる
業界を絞って就活をしていると、他の業界や他の業界の企業が主催しているイベントなどに参加しなくなります。
事実、私はWeb・IT業界が主催のイベントには参加していましたが、それ以外の業界のイベントには参加していませんでした。
そうすると、企業との新たな出会いがなくなってしまうんですね。
これが原因で先ほど紹介した手持ちカードがなくなるという問題にもつながります。
③:固執した価値観に取り憑かれる
業界を絞って就活をすると、その業界のことしか考えなくなります。
あなたにとってはその業界がベストであったとしても、客観的に見ると他の業界も良いのにも関わらず、他の業界の嫌なところばっかり見えてきます。
こうなってしまうと、固執した価値観に取り憑かれ、仮に他に良い企業があったとしても気嫌いしてしまう可能性が高いです。
固執した価値観に取り憑かれると、面接にても良い印象を与えることができません。
(頭が固い人と思われます)
これが3つ目のデメリットです。
業界の絞り方を紹介します
ここからは業界の絞り方を紹介します。
これは単純で、就活の軸をもとにした絞り込み方がベストです。
具体的なやり方を紹介していきます。
①:就活の軸を作成する
まずは就活の軸を作りましょう。
就活の軸とは、あなたが何万とある企業の中から、どのような軸で企業を絞り込んでいるのか証明するためのものです。
私の場合は以下のような軸で絞り込んでいました。
- フレックスに働くことができる
- 副業がOK
- 本業で得たことが副業に活かしやすい
就活の軸は自己分析をすることで作れます。
なぜなら、自己分析をすることで、自分が会社に求めるものがわかるからです。
なのでまずは、自己分析をしましょう。
- 自己分析をして、会社に求めるものを洗い出す
- 洗い出したものに優先順位をつける
- それのトップ3くらいを就活の軸にする
上記のステップで就活の軸を作ることができますよ。
もっと就活の軸について知りたい人は以下の記事を参照すると、さらに理解することができます。
②:就活の軸を使って、業界を絞り込む
就活の軸ができたら、その軸を使って業界を絞り込んでいきます。
私の場合、就活の軸はフレックスや副業といったものでしたね。
↓
なので、IT・Web業界が自分に一番あっているというのがわかりました。
もしみなさんの中に「安定」という言葉が入っていたら、インフラ系などがおすすめでしょう。
このように就活の軸から自分に合っている業界を絞り込むことができるんですね。
もし自分の就活の軸がどの業界とマッチしているのかわからない人は以下の本を使うと簡単に解決できるのでぜひ。
業界を絞り込むときのポイント解説
ここからは業界を絞り込むときのポイントを解説します。
具体的には以下のポイントに気をつけると良いでしょう。
- できる限り多くのリサーチをする
- 自分の目と耳で確かめる
- 固定観念を入れない
大事なのは、できる限りのリサーチをして、フラットな目線で考えることです。
どうしても一人で業界を絞り込むとバイアスがかかってしまいがちです。
なので、おすすめは友達や先輩などに自分の就活の軸と業界があっているのか確かめる方法です。
これをすることで、客観的な視点から見たマッチ度を測ることができます。
22卒就活生の私が思う「業界を絞って就活はありか」への正解
最後に私が業界を絞って就活をすることへの自分の見解を載せておきます。
- 行きたい業界があるならその業界に絞って就活
- 絶対に行きたい業界がないなら業界は絞らずに就活
が正解だと私は思っています。
ただ、ここで絶対に行きたい業界が決まっている人に忠告したいです。
それは本当にその業界の全てをわかっていて志望していますか?
就活生がゲットできる情報なんて表面的な情報だけです。
なのでOBOG訪問などをして、実際にその業界に働いている人から情報を得るようにしましょう。
私はOBOG訪問でフィット感を得た
私の場合の話ですが、私は最初は「副業がしやすい」業界ということでIT業界を志望していました。
その中でOBOG訪問などをしていく中で、IT業界の雰囲気、仕事内容に自分のフィット感を感じることができました。
なので、IT業界だけを志望して就活をしていくことに決めたんですね。
皆さんにもこれぐらいの行動を起こした後に業界を絞ってもらえると後悔がないと思います!
結論:理解してから業界は絞ろう
ここまで読んでいただいて、ありがとうございます。
業界を選ぶ行為は中学で部活を選ぶ行為に近いです。
中学で部活を選ぶときにもともとサッカーをやっていた人以外は、サッカー部に入るか、テニス部に入るか、バスケ部に入るか迷いますよね。
ここでいうもともとサッカーをやっていた人というのが、もともと志望業界を決めている人です。
皆さんが部活を決めるときに絞り込まず、さまざまな部活を見たように、就活においても絞り込まずにさまざまな業界を見ることは大事です。
このサイトでは他にも就活関連の有益情報を完全無料で公開しているのでもしよかったらぜひ。