面接
「他社の選考状況を教えてください」への答え方を解説します。【コツは御社で締めくくる】
- 他社の選考状況を聞かれた時にどう答えるのが正解?
- そもそも他社の選考状況を聞いてくる理由は何?
みなさんはこういった疑問をお持ちではないでしょうか?
今回はこういった疑問に答えていきます。
この記事を読むとわかること
- 他社の選考状況を聞かれた時の答え方
- 他社の選考状況を聞く意図
- 面接で気をつけるべきこと
先に結論をいうと、他社の選考状況について聞かれた時に正直に答えてはいけません。
その理由も説明するので、それでは早速解説していきます!
他社の選考状況を聞かれた時の答え方
「他社の選考状況」を面接中に聞かれることがありますよね。
この質問にはどのように返答すればいいか迷う人も多いと思います。
なので、今から「他社の選考状況を教えてください」という質問への返答方法を解説します。
先にポイントを解説しておくと、以下の通りです。
- 企業選びの軸に沿って回答する
- ただ御社が第一志望であることも同時に伝える
- 落ちている企業名は出す必要なし
- 嘘はダメ
順番に説明します。
回答のコツ①:企業選びの軸に沿って回答する
後ほど解説しますが、他社の選考状況を聞いてくる理由は大きく分けると、以下の2つです。
- 就活の軸に当てはまる企業内での自社の順位を知りたい
- 他社がこの学生に下している評価を知りたい
なので、他社の選考状況を聞かれた時には、就活の軸をまず答える必要があります。
そしてその軸に当てはまる他社を挙げ、その中でもなぜ御社なのかというのを説明する必要があります。
就活の軸に当てはまらない企業名を出すのはNG
ここで就活の軸に当てはまらない企業名を出してしまうと、面接官は違和感を抱くでしょう。
なぜなら、就活の軸に当てはまらない企業を受けているということは、何か別に就活の軸があるのではと思うからです。
なので、「他社の選考状況」を聞かれた時は、まず就活の軸を答え、その軸に当てはまる企業を述べるようにしましょう。
回答のコツ②:御社が第一志望であることも同時に伝える
就活の軸を伝え、その軸に当てはまる企業で、自分が選考を受けている企業を伝えたとしましょう。
ただ、そこで終わってしまうと、企業側からすると、

面接官
「なるほど、この子はこういう企業を受けているのか。弊社は第○志望なんだろうな」
という推測をされてしまいます。
企業が最も恐れているのは内定辞退
企業が最も恐れていることは内定辞退であり、内定辞退をされないために志望度をしっかりと確かめる必要があります。
なので、企業に少しでも第一志望ではないことが伝わってしまうと、内定の確率は大きく下がってしまうでしょう。
そのため、軸に当てはまる企業を伝えた後は、御社が第一志望であることも伝えましょう。
まとめると…
改めての復習になりますが、
軸を伝える→軸に当てはまる他社を伝える→その中でも御社が第一志望なことを伝える
が、「他社の選考状況を教えてください」という質問への適切な回答方法です。
回答のコツ③:落ちている企業名は出す必要なし
たまに他社で選考を受けて落ちてしまった企業名を出す人がいますが、選考に落ちた他社を出す必要は一切ありません。
先ほども少し伝えましたが、この「他社の選考状況を教えてください」という質問には、他社がこの学生に下している評価を知りたいという面もあります。
なので他社の選考で落ちていることを伝えてしまうと、

面接官
「この子は何かしらダメなところがあって落ちたのだろう、不安だから不合格にしておこう」
というような気持ちが働きます。
なので、落ちてしまった軸に当てはまる企業に関しては何もコメントをしないようにしましょう。
回答のコツ④:嘘はダメ
軸に当てはまらない企業ばかりを受けていて、軸に当てはまる企業で選考を受けている企業を挙げることができない。
嘘をつくしかないのか?
という人もいると思います。
なんだかんだ就活は、気になった企業を受けると思うので、自分の軸に当てはまらないけど魅力的な企業を受けることもあると思います。
ここで嘘をついて、受けていない企業名を出す人がいるかもしれませんが、それはおすすめしません。
なぜなら、他社の選考について深ぼられた時に答えることができないからです。
「〇〇社はどんな選考をやっているの?どんな質問を聞かれた?」
上記におそらく答えることができませんよね。
嘘で嘘を塗り替えることができる人なら嘘をついても良いと思いますが、そうではない人には嘘をつくことはおすすめしません。
軸に当てはまらない企業を受けている場合の正解は…
じゃあ軸に当てはまらない企業を受けているときにこの質問を受けたら何て答えるのが正解?
正直に軸を打ち明けて、なぜ軸に当てはまらない御社を受けているのか説明しましょう。
軸に当てはまらなくても、自分と御社のマッチングをしっかりとアピールすることで面接は突破できます。
具体的な回答例を紹介します
ここまで読んでくれた人の中には「まるまるコピーできるような具体的な回答例が知りたい」という人もいると思います。
以下がコピペ可能な「他社の選考状況を教えてください」という質問への回答方法です。
私の就活の軸は「お金という方法を使ってより良い日本を作る」という軸です。
私はこの就活の軸を参考に、現在他社さんの受けている状態です。
具体的には「みずほ銀行や三井住友銀行」などが該当する銀行です。
どちらの選考も進んでおり、現在2次面接を控えているところになります。
ただ、御社が自分に一番合っていると思うので、御社から内定をもらえた暁には、現在選考中の他社は全て断りを入れようと思っております。
ポイントは先ほど伝えた通り、
軸を伝える→それに当てはまる企業を伝える→その中でも御社が一番であることを伝える
ことです。
ここを忘れないようにしましょう。
※上記の文章をテンプレにして、企業名と軸を変更するだけで簡単に説得力のある主張をすることができるので、ぜひご利用ください。
そもそも他社の選考状況を聞く意図とは?
そもそも他社の選考状況を聞く意図はどこにあるのでしょうか?
先ほどサラッと説明しましたが、具体的には以下の3つにあります。
- 軸の一貫性を確かめたい
- 受けている企業中でどのくらい志望度が高いのか確かめたい
- 他社がその就活生に下している評価を知りたい
詳しく解説していきます。
軸の一貫性を確かめたい
まず、1番の理由は軸の一貫性を確かめたいということです。
就活の軸がしっかりしていれば受けている企業もその軸に当てはまる企業のはずです。
なので、「他社の選考状況は?」という質問をしながら、違う角度から皆さんの軸の一貫性を見ているんですね。
私は就活の軸なんて全然決めないで就活をしていたので、この手の質問には苦労しました。
✔️Tips
まだ「就活の軸が定まっていない人」は、まず就活の軸をしっかりとしたものを作るところから始めましょう。
受けている企業中でどのくらい志望度が高いのか確かめたい
皆さんからしたら内定がゴールですが、企業からすると「内定承諾」がゴールです。
就活生の中でこれがわかっていない人が多いのが見受けられます。
企業としては「内定を出したのにも関わらず、辞退されてしまう」という状況を一番避けたいです。
なので、もし仮に内定を出した時にどれくらいの確率で内定承諾をしてくれるか。
つまり志望度はどれくらいかというのを確かめたいのです。
そのためにこの「他社の選考状況」を聞く質問をしているんですね。
他社がその就活生に下している評価を知りたい
最後は少し特殊ですが、他社がその就活生に下している評価を知りたい場合も、この質問が使われます。
結構有名な話だと思いますが、総合商社などでは外資系コンサルティングファームから内定をもらっていると優遇されるという話があります。
このように、会社によってはその就活生の評価を他の会社が下している評価と照らし合わせたいのです。
確かにたった30分程度の面接時間では、その人の本当の能力はわからないですからね。
面接で気をつけるべきことを解説
ここからは面接で気をつけるべきことを解説します。
具体的には以下の5つの点に気をつけましょう。
- 笑顔でハキハキ喋っているか
- 熱意を伝えられているか
- 身だしなみはしっかりしているか
- 相手に自分のことを伝えようとしているか
- 対策して臨んでいるか
順番に解説します。
笑顔でハキハキ喋っているか
面接において笑顔は大事です。
なぜなら、面接は印象の勝負だからです。
やはり笑顔でハキハキ喋っている人と、そうではない人だったら、笑顔でハキハキ喋っている人の方が採用されやすいです。
なので、できる限り笑顔でハキハキと喋ることを意識しましょう。
熱意を伝えられているか
新卒採用の面接において一番大事なのは、熱意です。
なぜなら、新卒採用は中途採用のようなスキルベースの採用ではなく、ポテンシャルベースの採用だからです。
私はこんなことをやりたいという熱意がある人が採用されます。
なので、面接ではできる限り熱意を見せるようにしましょう。
熱意は声の大きさや目力、姿勢などで伝えることができます。
身だしなみはしっかりしているか
みなさんが着ているスーツや靴はきちっとしてしますか?
結構多いのが、やる気はあるんだけど服がヨレヨレだったり、靴が汚かったりする人です。
人は見た目が9割なんて言われるくらい見た目は重要です。
なので、身だしなみには気を使うようにしましょう。
相手に対して自分のことを伝えようとしているか
面接は自分のことを面接官に売り込む場です
ただ就活生の多くは「面接は面接官が就活生を面接する場」と思い込んでいます。
そのような受け身の面接では内定を取るのが難しくなってしまいます。
面接では自分がこんなにも優秀なんだというのを売り込むぞという心持ちで面接を受けてください。
対策して臨んでいるか
面接は事前の対策が最も重要な選考です。
事前に聞かれる想定質問への回答を作成したり、面接に慣れておくことで通過率を大きく上げることができます。
特に今説明した、想定質問リストの作成と面接に慣れておくことは非常に重要なので、ぜひ対策をしてみてください。
ちなみに上記2つは模擬面接をすることで対策可能なので、模擬面接をするのが一番おすすめです。
模擬面接のやり方を知りたい人は以下の記事を参考にすることをおすすめします。
結論:他社の選考状況に触れつつも、御社が第一志望なことを伝える
「他社の選考状況」を聞いてくる質問には、他社の選考状況に正直に触れつつも、御社が一番であることを伝えるのが最適解です。
このサイトでは他にも就活関連の情報を完全無料で公開しています。
興味がある人は以下のボタンをクリックすることで、就活のロードマップを確認することができるので、ぜひ。
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小田楓
マーチ生だった楓です。月間1万人以上が訪れる「就活生だからこそ言えること」を伝えるサイト、就活備忘録.comを運営しています。22卒/長期インターン2社→ITベンチャーにて人事
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